株式会社コノヒカラ「障害福祉サービス」

フェアな社会をつくる

障害者グループホームとは?

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約14分

はじめに

グループホームのもとである収容施設は1970年代以前、市街地から遠く離れた場所にありました。その為、家族や一般社会との関係を築く事が困難でした。

その後、1970年代に入り「ノーマライゼーション」という理念が支持されるようになります。こうして全国各地にグループホームの試みが広がって行きました。1989年初めて知的障害者グループホームが正式に制度化されると東京都は独自に精神障害者グループホームも制度化しました。

2006年障害者自立支援法が施行され、身体・精神・知的に障害の有る方が共通の制度の元に障害福祉サービスを利用できるようになりました。また、2013年に障害者総合支援法が施行されると難病患者も障害福祉サービスを利用できるようになりました。

かつては人里離れた収容施設でしたが、近年は地域の中で社会と関りを築きながら生活する居住の場としてグループホームは確立されています。また、2013年までのグループホームは介護を必要とする人は入居できませんでした。しかし、2014年の制度改正により介護サービスをグループホームでも提供できるようになると介護を必要とする方の入居も可能となりました。

グループホームとは?

相談支援員、世話人が共同生活を営む住居において相談、入浴、排せつ又は食事の介護や日常生活上の援助を行います。住居のタイプには、マンション・アパート・戸建て等様々です。共同生活が前提となる為、交流室を必ず設ける必要があります。また、戸建ての場合にはお風呂やトイレは4名に1か所の共同利用が基本です。

一方で、マンションタイプやアパートタイプの住居ではお風呂とトイレは各個室に完備されている為、パーソナルスペースが確立されている事が魅力です。

戸建ての場合には、男性専用・女性専用として運営されることが基本です。

どんな人が利用するの?

日中は、就労されている方や就労移行支援を利用されていたりデイサービスに通われている知的・精神・身体に障害が有る方が利用しています。

利用までの流れは?

ステップ1住民票がある市区町村の窓口に申請して障害支援区分の認定を受けます。
ステップ2障害支援区分の認定を受ける際に、特定相談支援事業者が作成した「サービス等利用計画案」
の提出が必要です。
ステップ3支給決定。利用者は自身で利用先のグループホームを決めます。
ステップ4利用者はグループホームと利用契約を結びます。
ステップ5グループホーム利用開始。
障害支援区分

障害支援区分は、障害の多様な特性その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合を総合的に示すものです。

非該当区分1区分2区分3区分4区分5区分6
44件 5,037件 47,631件 53,641件 46,844件 38,106件60,986件  252,289件
0.0%2.0%18.9%21.3%18.6%15.1%24.2%100.0%
※厚生労働省発表データ令和元年より
障害支援区分はどうやって決まるの?

ステップ1市区町村へ申請
ステップ21次判定(コンピュータ判定)
ステップ32次判定(審査会)
ステップ4認定通知
認定調査項目は全80項目

1.移動や動作等に関連する項目(12項目)

1-1 寝返り1-2 起き上がり1-3 座位保持1-4 移乗
1-5 立ち上がり1-6 両足での立位保持1-7 片足での立位保持1-8 歩行
1-9 移動1-10 衣服の着脱1-11 じょくそう1-12 えん下


2.身の回りの世話や日常生活等に関連する項目(16項目)

2-1 食事2-2 口腔清潔2-3 入浴2-4 排尿
2-5 排便2-6 健康・栄養管理2-7 薬の管理2-8 金銭の管理
2-9 電話等の利用2-10 日常の意思決定2-11 危険の認識2-12 調理
2-13 掃除2-14 洗濯2-15 買い物2-16 交通手段の利用



3.意思疎通等に関連する項目(6項目)

3-1 視力3-2 聴力3-3 コミュニケーション3-4 説明の理解
3-5 読み書き3-6 感覚過敏・感覚鈍麻

4.行動障害に関連する項目(34項目)

4-1 被害的・拒否的4-2 作話4-3 感情が不安定4-4 昼夜逆転4-5 暴言暴行
4-6 同じ話をする4-7 大声・奇声を出す4-8 支援の拒否4-9 徘徊4-10 落ち着きがない
4-11 外出して戻れない4-12 1人で出たがる4-13 収集癖4-14 物や衣類を壊す4-15 不潔行為
4-16 異食行動4-17 ひどい物忘れ4-18 こだわり4-19 多動・行動停止4-20 不安定な行動
4-21 自らを傷つける行為4-22 他人を傷つける行為4-23 不適切な行為4-24 突発的な行動4-25 過食・反すう等
4-26 そう鬱状態4-27 反復的行動4-28 対人面の不安緊張4-29 意欲が乏しい4-30 話がまとまらない
4-31 集中力が続かない4-32 自己の過大評価4-33 集団への不適応4-34 多飲水・過飲水






5.特別な医療に関連する項目(12項目)

5-1 点滴の管理5-2 中心静脈栄養5-3 透析5-4 ストーマの処置
5-5 酸素療法5-6 レスピレーター5-7 気管切開の処置5-8 疼痛の看護
5-9 経管栄養5-10 モニター測定5-11 じょくそうの処置5-12 カテーテル


関係機関との関わり

関係先関係先からGHGHから関係先
相談支援事業所サービス等利用計画の作成相談
保健所支援相談
市区町村支給決定相談・申請
企業・日中活動先通所・就労
地域交流交流
家族利用者の状況の共有利用者の状況の共有
障害福祉サービス事業相互連携相互連携
医療機関・主治医緊急時対応緊急時相談
都道府県指定・運営指導指定申請

類型とは?

グループホームは大きく分けると、介護に関する種類の型と滞在期間の種類の型が有ります。

介護に関する種類の型

介護サービス包括型日常生活の援助、介護サービスの提供
日中サービス支援型地方公共団体が設置する協議会等で評価を受けて重度化・高齢化に対応できる。
外部サービス利用型日常生活の援助を行い、介護サービスは外部へ委託する。
滞在期間の種類の型

滞在型滞在期間に期限なし
移動型滞在期間は原則3年

サテライト型住居とは?

グループホームの支援を受けつつも、共同生活ではなく一人暮らしに近いスタイルで暮らしたいニーズに対応した支援携帯です。サテライト型住居自体には交流室などはなく、本体の住居にある交流室を利用する。また、滞在期間は原則3年で一般住居へ移行できるように計画的な支援を行います。

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